第4位 NIPTコンソーシアム
おすすめポイント | 日本医学会認定のNIPT施設 |
比較ランキング第4位はNIPTコンソーシアムです。
NIPTコンソーシアムは、適切な周産期や遺伝についての正しい知識や、検査の限界もあわせて伝える細かなカウンセリングをもとに、産婦人科医、小児科医、遺伝カウンセラー等の遺伝学的出生前診断に精通した国内トップの専門家が自主的に集まった組織になっています。
新型出生前診断が行われる施設の数も増えてきており身近に新型出生前診断を感じられるようになりましたが、NIPTコンソーシアムは日本医学会が認定している医療機関での受検をすすめています。
また、NIPTコンソーシアムは、新型出生前診断の検査を実施するだけではなく妊婦さんやその家族だけでなく、一般社会や医師、遺伝カウンセラーに対しても遺伝に対する正しい知識を発信しています。
NIPT認定施設の場所は東京のみならず、北海道から九州まで日本全国にあるので自宅や実家からなど、通いやすいNIPT実施施設を選ぶことが可能です。
もくじ
検査の種類と方法
産婦人科で周期にあわせて行う定期健診では超音波検査を行います。奇形や形態の異常は、検診時の超音波検査で見つけられることもありますが、超音波検査だけで全ては分かりません。
超音波検査で形態の異常が見つかった際に染色体疾患を疑うケースもありますし、ご両親の年齢や親族間に染色体疾患や気になる遺伝性の疾患がある場合に、遺伝カウンセリングと新型出生前診断を行う方も多いようです。
染色体疾患で思い浮かべられるダウン症や18トリソミーなどが染色体疾患の中では多数を占めています。先ほどもお伝えしたように、先ずは超音波検査で赤ちゃんの様子を確認します。
後頸部の皮下に浮腫みがあるかどうか、その浮腫みの厚みを測定する検査方法や、お母さんの血液を採取し、タンパク濃度などを測定します。
そして染色体疾患の疑いがある場合や希望をした場合、お母さんの血液を採取し、血液の中のDNAの断片を分析します。このお母さんの血液からDNAを調べる検査方法が、新型出生前診断と言われているもので、妊娠10週~22週の間に受けることが可能です。方法としては、採血検査と変わりないため、お母さんにも赤ちゃんにも心身の負担が少ない方法といえます。
ちなみに、新型出生前診断で染色体疾患の可能性が高かった場合は、確定診断として羊水穿刺検査が行われます。
検査で分かること
新型出生前診断で分かる染色体疾患と割合は、ダウン症候群53%、18トリソミー症候群18%、13トリソミー症候群5%と言われています。
新型出生前診断の結果は、1~2週間、まれに3週間かかることがありますが、その間はなるべくゆったり過ごされることをおすすめします。新型出生前診断の判定率は高いと言われていますが100%ではありませんし、1%以下程度でも判定保留となることもあるようです。
この判定保留となる原因の多くは、お母さんの体の中を流れる血液の中の赤ちゃんのDNA濃度が低いことによるようです。赤ちゃんの週数が経つにつれDNAの濃度も増すので、再度お母さんが採血をして検査を受けるか羊水穿刺検査を受けるかを選ぶことになります。
NIPTコンソーシアムは、遺伝学的出生前診断に精通したプロ中のプロなので万が一、陽性という結果が出た場合もしっかりカウンセリングをしサポートをしてくれます。
遺伝カウンセリングを知っていますか?
遺伝カウンセリングをご存知でしょうか。新型出生前診断を検討されている方は聞いたことのある言葉だと思います。遺伝カウンセリングを受けたことがない方は、まず遺伝カウンセリングを受けてから新型出生前診断を検討すると良いでしょう。
では遺伝カウンセリングがどのようなものなのかご紹介します。遺伝や染色体疾患について気になったとき、正しい知識を持ち合わせていることが必要になります。
カウンセリングと言うと、心を和ませるために会話をすることをイメージされる方がいらっしゃるかも知れませんが、遺伝カウンセリングは医療行為です。病気や怪我を治療する医療行為とは異なり、お母さんやお父さんが知識やアドバイスを基に自らで判断出来るようになるための支援という医療行為になります。
具体的には、赤ちゃんに疾患が発生する可能性や家族歴や病歴についての考え方や捉え方、遺伝についての検査や予防や現時点での研究についての説明、そういった遺伝や疾患について正しい情報と知識を得た上での選択決定、状況に適応できるためのカウンセリングなどです。
遺伝カウンセリングの価値はとても大きなものです。新型出生前診断をお考えの方は、検査と同様に遺伝カウンセリングについても検討してみてください。
通いやすい施設を選ぼう
今回ご紹介したNIPTコンソーシアムの新型出生前診断を実施する施設は日本全国にあります。病院や施設を選ぶ際は、お母さんの体に負担がないように通院時間や交通アクセスを考えて選んでください。
そして日によって体調も異なると思うので、予約をしたから何が何でも行かなくては!なんて無理はしないでくださいね。予約当日に体調が優れなければ電話で予約を変更すれば大丈夫です。
また、気になる検査費用ですが施設によって異なります。NIPTコンソーシアムによると、費用目安は下記の通りです。ぜひご参考になさってください。
【費用】
・超音波マーカー検査…1万円~2万円
・クアトロ検査…2万円~3万円
・新型出生前診断(母体血中胎児 染色体検査)…20万円前後
・繊毛検査…10万円~20万円
・羊水検査…10万円~20万円
産婦人科学会から認可された施設を集めているサイト
NIPTコンソーシアムは、日本国内の新型出生前診断において十分な遺伝カウンセリングのもと検査を実施するための、遺伝学的出生前診断を学んだ専門家による自主的組織です。
産婦人科医や小児科医、遺伝カウンセラーから構成されていて、臨床研究の実施や適切な周産期の遺伝カウンセリング体制を築き上げるための提言など様々な活動を行なっています。
公式サイトでは産婦人科学会により認可された施設を集めていて、学会による公認施設であるからこその信頼感があります。
ただし、それぞれの施設で対応が異なるため、費用や対応方法に違いがあることを理解しなくてはなりません。
NIPTコンソーシアムによって推奨されている施設で行われる新型出生前診断には年齢制限があり、「35歳以上」をはじめとして検査にはいくつかの条件が設けられています。
NIPTコンソーシアムで推奨される施設は平成28年12月現在で全国78と少なくなっています。
検査を受ける条件が厳しいことに加え、予約が取りにくいことや時間の都合をつけにくいこともデメリットとなっています。
NIPTコンソーシアムが推奨する全ての施設で、丁寧な遺伝カウンセリングが実施されています。
遺伝カウンセリングとは、遺伝学的な観点から新型出生前診断の詳細などについて情報を与えてくれ、患者さんがその情報を正しく理解した上で意思決定するためのサポートのことです。
予約枠がいっぱいの場合はどんなに検査を受けたくても、遺伝カウンセリングでさえ断られてしまう可能性はあります。
また、検査費用だけでなくカウンセリングなどにも費用が必要になります。
そんなNIPTコンソーシアムが推奨する施設で新型出生前診断を受けた結果が陽性であった場合、同じ施設で羊水検査までを受けることが可能です。
多くのクリニックでは羊水検査について他院へ紹介されるケースが多いため、これは利用しやすいポイントです。
東京都世田谷区の国立成育医療研究センターの例
NIPTコンソーシアムが推奨する施設の例として、東京都世田谷区にある国立成育医療研究センターがあります。
新型出生前診断を受けることができ、そのための条件には35歳以上であること以外に、「以前の妊娠や分娩の際に赤ちゃんが13トリソミー・18トリソミー・21トリソミーであったことが確認されている」などの条件があります。
不妊治療の専門施設や、分娩が行われていないクリニックなどからの紹介状があったとしても、検査を終えてからの妊娠経過の観察が必要であることから、検査対象からは外れてしまいます。
国立成育医療研究センターはかかりつけの医療機関からの紹介がなければ診療してもらえません。
あらかじめ紹介状をもらって医療機関から予約をしてもらうようにしましょう。
国立成育医療研究センターの場合、新型出生前診断(母体血胎児染色体検査/NIPT)の料金は約18万円となっていて、検査前の遺伝カウンセリングには約1万円、検査結果を受け取ってからの遺伝カウンセリングには約6,000円の費用が別途必要になります。
さらに、国立成育医療研究センター自体の初診料も必要となります。
羊水検査の費用は約16万円となっています。
子供を連れても新型出生前診断は受けることができ、最短2回の通院で検査が完了します。
基本的に夫婦で訪れることが推奨されていて、国立成育医療研究センターで新型出生前診断を受けるには夫婦の同意が必要となります。
妊婦さんだけでは検査を受けられないので注意しましょう。
東京都品川区の昭和大学病院の例
NIPTコンソーシアムが推奨する施設の次の例として、東京都品川区にある昭和大学病院があります。
先ほどの例と異なるポイントは、かかりつけ医療機関からの紹介状があれば妊婦さん自身で新型出生前診断の予約を行えるという点です。
昭和大学病院で分娩予約を行なっている人には専用の枠が設けられているので、担当ドクターへ相談することになります。
もしはじめから昭和大学病院での分娩を検討しているのであれば、同じ施設で新型出生前診断を受けられるのは非常に便利です。
しかし、そうでない場合にはかかりつけ医療機関からの紹介状がなければ検査を受けることはできません。
昭和大学病院でも35歳以上の年齢制限に加えて「超音波検査などによって、13トリソミー・18トリソミー・21トリソミーいずれかの染色体異常の可能性が高いことが指摘されている」などの条件が必要となります。
この際、体外受精や顕微授精の場合には排卵時の母体年齢が基準とされますので注意しましょう。
昭和大学病院で新型出生前診断を受ける際の料金は一通りの費用が込みになって約16万円(税込)です。
この料金には初診料や遺伝カウンセリング料、検査費用なども含まれているため、これ以上高額になるケースは少ないでしょう。
ただし、遺伝カウンセリングの料金は所要時間によって変動し、遺伝カウンセリングだけ受けて新型出生前診断を行なわない場合でも初診料や遺伝カウンセリング料は必要になります。
NIPTコンソーシアムのメリット・デメリットをまとめると
NIPTコンソーシアムが推奨する施設で新型出生前診断を受けるメリットとしては、遺伝カウンセリングが丁寧であることや医療機関の信頼性が高いことなどが挙げられます。
それぞれの施設は産婦人科学会から認可されていることも納得のポイントです。
一方デメリットとしては、NIPTコンソーシアムが推奨する施設の数が少ないため予約を取りにくいことや、年齢制限があること、かかりつけ医療機関からの紹介状が必要なことなどが挙げられます。
また、検査費用が安くてもカウンセリングに料金がかかったり、その他料金が必要になったりと、料金面では少し高めになってしまう傾向にあります。
ケースバイケースで自分に適した医療機関を選択し、新型出生前診断を検討するといいでしょう。