PMSと妊娠初期症状はどう違う?妊娠していたときの行動とは
妊娠を望まれている方にとっては、いつもと違う体調の変化があると「もしかして妊娠しているかも」と思われるかもしれません。生理前と妊娠初期の症状は似ているところが多いので、その違いについて紹介します。妊娠した際に気をつけるポイントについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
PMSと妊娠初期症状の違い
ここではPMSと妊娠初期の症状の違いについて解説します。PMSとは生理前に起こる症状のことで「月経前症候群」といわれています。PMSと妊娠初期の症状は共通しているところがいくつかあるようです。
その原因はPMSと妊娠初期にはプロゲステロンという同じホルモンが分泌されるからで、乳房の張り、痛み、強い眠気、だるさなどを引き起こし、精神的にもイライラしたり、不安な気持ちになったりします。生理前の症状が続いているのにしばらく生理がこないと悩んでいる方は、もしかしたらそれは妊娠初期の症状なのかもしれません。
しかし、PMSと妊娠初期症状にも異なる点があります。妊娠初期に起こる特徴のひとつは、おりものの量や色が変化するということです。おりものが水っぽくなって増えたり、黄色っぽく色が変化したりします。
また、妊娠すると通常よりも体温が高くなります。そのため、ほてりや熱っぽさが続く場合は妊娠している可能性があるでしょう。また、妊娠すると着床出血により出血することがあります。この着床出血は生理の出血とは違い、量は少なめでティッシュに付く程度であることが多いです。
妊娠したかも…と思ったら
妊娠したかもしれないと思ったら、以下の順番で妊娠の確認をしてください。
■妊娠検査薬
妊娠を疑ったら、まずは市販の妊娠検査薬を試してみましょう。妊娠検査薬とは妊娠したときに分泌されるhCGというホルモンが尿の中にあるかどうかを調べるものです。hCGは受精卵が着床した後に徐々に分泌されます。一般的な妊娠検査薬は生理予定日から1週間が経つと正確に反応します。陽性反応が出るとほぼ確実に妊娠しているといえるでしょう。
■病院へ行く
妊娠検査薬で陽性と判定されると、次は産婦人科を受診しましょう。行くタイミングの目安としては、生理予定日から2週間が経過した頃がベストになります。受診が早すぎると、胎児や胎児を包む袋(胎のう)がまだ確認できないことがあり、再受診となってしまいます。病院では問診や尿検査、超音波を使った検査などをして、正常に妊娠しているかを確認するようです。
妊娠したら気を付けるべきこと
妊娠が確認されると、お腹の子どものために気をつけたいことがいくつかあります。
■たばこ、お酒
たばこを吸っている妊婦はタバコを吸わない妊婦より、自然流産の可能性が1.5倍も高まるといわれています。また、妊娠中に飲酒をすることで、胎児が低体重になったり、顔面を中心とする形態異常、脳障害などを引き起こしたりする可能性があるようです。
■薬、サプリメント
薬やサプリメントも基本的に妊娠中は使用できません。どうしても薬が必要になったときは、医師や薬剤師に妊婦であることを必ず伝えるようにしましょう。
■食事
妊娠すると食事で取った栄養が赤ちゃんに届きます。とくに妊娠初期に葉酸が不足していると先天性異常や流産の可能性が高くなります。赤ちゃんが健康に育つために、今まで以上にバランスのよい食事を心がけましょう。
■感染症
妊娠中は免疫力が低下するため、感染症にかかりやすくなります。流行している感染症がある場合は極力外出を控え、手洗いうがいをして感染症対策を徹底してください。免疫力を上げるために規則正しい生活を心がけ、睡眠をしっかりとるようにしましょう。
今回の記事では、PMSと妊娠初期の症状の違いや、妊娠したときの流れ、妊娠したら気をつけるポイントについて紹介しました。妊娠初期の症状は人それぞれです。元気な赤ちゃんに会うためにも体調を整えて、無理をせず穏やかな気持ちで過ごすようにしましょう。