妊娠中の赤ちゃんの性別はいつ分かる?性別判定の時期や注意点とは
妊娠が安定期に入って、まず気になるのが赤ちゃんの性別ではないでしょうか。性別をいち早く知る手段のひとつが性別判定です。この記事では性別判定が実施可能になる時期や、その性別判定の注意点について解説します。妊娠中の方や、性別判定について気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
妊娠中の赤ちゃんの性別が分かるのはいつ?
妊娠中の赤ちゃんの性別が分かるのは、男の子なら妊娠14週目~15週目、女の子なら妊娠17週目~18週目であることが多いようです。赤ちゃんの性別は、超音波検査(エコー診断)に写る外性器の向きで判断します。外性器とは、文字どおり外から見える性器のことで、男の子の場合は体幹に対して垂直にピーナッツのような精巣の姿が、女性の場合は体幹に対して水平に木の葉のような形の外陰(がいいん)が映ります。
外性器の差異が生じる時期が男女で異なることが、性別が分かる時期にずれが生じる原因です。男女の外性器の差異がよりはっきり判別できるようになるのは、もっと後の妊娠24週目前後だといわれています。ただし、その時期になっても赤ちゃんの姿勢によっては、へその緒や手足が邪魔して外性器が確認しづらく、性別の判断がつかないことも。そのため、病院によっては1回の検査だけで性別を判断せず、定期検査ごとに確認を行っているところもあります。
一方で、トラブルを避けるために性別判定を行っていない病院もあります。また、性別判定を行っている場合でも、超音波検査のスケジュール上、性別判断の時期が後ろにずれてしまうこともあるのです。自身の置かれた状況によって、赤ちゃんの性別が分かる時期にばらつきがあることを理解しておきましょう。
赤ちゃんの性別を出産前に知るメリット・デメリット
赤ちゃんの性別を出生前に知るメリット・デメリットとしては次のようなものがあります。
■メリット
メリットとしては、出産や育児の準備を前もって進めることができる点が挙げられます。具体的には、名前の候補をいくつか考えたり、子ども服やベビー用品を買い揃えたりすることが可能でしょう。性別が早くに分かれば“男の子/女の子が欲しい”という周囲のプレッシャーから、いち早く解放される点もメリットのひとつといえそうです。
■デメリット
一方、デメリットとしては、性別検査の結果で決めつけて準備を進めてしまうと、後ほど病院側とトラブルに発展する可能性がある点が挙げられます。これは、性別検査が必ずしも確実ではなく、生まれて初めて性別が分かる場合が少なくないからです。性別診断の結果と実際の性別が異なっていれば、それまでに買い揃えたベビー用品が無駄になった、周囲に誤った性別を伝えてしまって気まずいと感じる人もいるでしょう。
また、期待する性別の赤ちゃんと異なることが分かると、妊婦やパートナーが出産に後ろ向きになり、最悪の場合、正当な理由もなく中絶をする可能性もあります。前もって準備しておきたい人は、どちらの性別に生まれても着られるように、ユニセックスの子ども服を用意したり、男の子・女の子の両方の名前を考えておいたりするとよいでしょう。
赤ちゃんの性別を知るときの注意点
■超音波検査は性別判定のために行うものではない
超音波検査を実施する主たる目的は、母子の健康状況を確認することです。超音波検査を行う際は、医師の診察の邪魔にならないように注意しましょう。医師や病院の考え方によっては、性別判定を行わないこともあることを頭に置いておけば、余計なトラブルを未然に防ぐことにもつながります。
■性別で良し悪しを決めつけない
性別判定の結果、期待していた性別とは異なることが分かり、ショックを受ける人も少なくありません。しかし、実際に子どもが生まれたら可愛さで性別も気にならなくなります。また、娘には娘の、息子には息子なりのよさがあります。性別で赤ちゃんの良し悪しを決めつけず、愛情をもって子どもと接することが大切です。きちんと育てられるか不安という人は、パートナーや親・友達、病院の先生や看護師、保健師など周りの人に相談するようにしましょう。
いつ性別を知るかは当事者の判断で決めることができます。この記事で紹介したように、性別診断にはそれぞれメリット・デメリットがあり、性別診断も必ずしも正確とは言い切れません。それらを念頭に置いたうえで、ぜひご自身にとってよりよい選択肢を選ぶようにしてください。