新型出生前診断の検査結果が出るまでにかかる期間はどれくらい?
お腹の中の赤ちゃんの様子を調べることができる新型出生前診断。検査にどれくらい時間がかかるのか知っていますか?よく調べずに検査しようと思っているとうまくスケジュールが組めない可能性や、検査ができない可能性もあります。今回、新型出生前診断がどれくらいで結果が出るのかについてご紹介します。
もくじ
新型出生前診断は従来の出生前診断と何が違う?
新型出生前診断は新型と名前についていますが、今までの診断と何が違うのでしょうか?違いについて解説します。
そもそも出生前検査とは
出生前検査はお腹の中の赤ちゃんに異常や疾患がないかチェックする検査のことを指します。妊婦健診で受けることができる超音波の検査も簡易的な出生前検査といえます。ほかには胎児ドック、コンバインド検査、羊水検査、絨毛検査。そして新型出生前診断などがあります。
新型と従来の診断の違いは?
従来の検査は検査の感度や精度が低かったり、流産の可能性があったりする検査でした。一方新型出生前診断は、血液検査なので流産や激しい痛みといったリスクはありません。また、感度や精度が高く、従来の出生前診断より早い妊娠期間から検査できる検査になっています。
新型出生前診断の検査結果が出るまでにかかる期間
検査はどれくらいで結果が出るのでしょうか?詳しく解説します。
検査結果までどれくらいかかるか
大きな手術や診察をする検査ではなく、血液検査なので採血自体はすぐ行うことができます。しかし血液を検査するのは海外の検査機関に依頼することがほとんどです。そのためある程度結果が出るまでに時間がかかります。1週間から2週間かかると思っておけばよいでしょう。
病院選びは慎重に
新型出生前診断はできる期間が限られます。ギリギリに検査を受けると、もし検査で陽性が出た場合、陽性が確定なのかどうかの検査である羊水検査や絨毛検査の予約を急いでとらなければいけなくなります。
また、もし赤ちゃんに染色体異常があることが、はっきりした場合、そのまま妊娠継続でよいのか、うむのを諦めるのか選択しなければなりません。うまないという選択肢をとった場合は人工中絶手術を受ける必要があり、手術ができるのは妊娠22週未満までと決まっているため決断を急いだり手術の予約をしたりしなければなりません。
そのため、検査を受ける病院の検査結果がいつごろ出るのかは、非常に重要になってきます。なかには、国内で検査をしており短期間で結果が出る病院もあります。後悔や間に合わなかったということのないように、病院選びは慎重に行ってください。
新型出生前診断の検査結果の種類
検査の結果はどんなものがあるのでしょうか?詳しく解説します。
陰性
新型出生前診断の結果が陰性だった場合、胎児の染色体異常の可能性が低いということです。しかし、新型出生前診断は偽陰性になる可能性をわずかながら含んでいるので、検査で陰性だったのに、生んでみたら染色体異常を持って生まれてしまった…という可能性は0ではありません。
陽性
結果が陽性であれば、胎児が染色体異常の可能性が高いということです。しかし偽陰性と似たように、偽陽性という可能性もあります。新型出生前診断で陽性が出た場合は染色体異常が確定なのかどうか羊水検査を行うため、そこで陰性だった場合は偽陽性だったという事が判明します。
保留
妊婦の服用している薬の影響や胎児DNAが血液からあまり取れなかったという原因で、検査結果が出せず保留判定になる場合あります。保留になった場合、病院でカウンセリングを受け、再検査を行うのか、確定検査の羊水検査や絨毛検査を行うのか相談することになります。
まとめ
出生前診断をして、検査結果を待っている間にも赤ちゃんはお腹の中で育っています。もし結果が陽性だったらどうしようと不安に思う方が多い結果待ちの時間ですが、その時間をどう過ごすのかは検査前に夫婦で話し合っておくことをおすすめします。気を紛らわせるためにほかのことに集中するのもよいでしょう。また、もし検査結果で陽性が出たら羊水検査や絨毛検査に進まなければなりません。検査できる期間には限りがあるため、スケジュールを空けておくようにしましょう。