東京で新型出生前診断を受ける女性の割合はどのくらい?
赤ちゃん待ちのカップルは、妊娠が判明した時、大きな喜びに包まれますがその喜びが不安に変わるというのも決して不思議ではありません。
我が子の顔を見るまでは、果たして健康な子が生まれてくるのかと心配になるのは当然のことです。
ましてや、リスクがある高齢出産となると安心したい気持ちになるのは当たり前のことと言えます。
新型出生前診断とは
染色体異常というのは、妊婦の年齢が上がれば上がるほど、そのリスクも大きくなると言われていますが、これから親になろうとしている人なら誰でも、我が子が健康に生まれてくることを願うものです。
新型出生前診断は妊娠10週から18週の間に受けられる検査です。
妊婦さんの血液中には、赤ちゃんのDNAの断片が含まれていますが、それを分析することで、ダウン症やパト-症候群そして18トリソミ-の名前で知られるエドワーズ症候群という3つの疾患の有無を調べることが可能となります。
出生検査として今までよく知られていたのは、ダウン症の診断が受けられる羊水検査でした。
しかし、数年前からこの新型出生前診断が実施されるようになり、診断を受ける人の人数が毎年右肩上がりに上がっています。
その大きな理由のひとつとして挙げられるのが、検査の方法が簡単でリスクがないということです。
羊水検査はお腹に針を刺すことで、僅かながらも流産を引き起こす危険がありますが、この新型の検査では、妊婦さんの血液をほんの20ccほど採取するだけで診断することができるのです。
特に高齢出産の妊婦さんの間では、待望の赤ちゃんに危険が及ぶ心配がある旧型に比べ、リスクがないということで診断を希望する人の数が増加しています。
東京で新型出生前診断を受ける女性が多い理由
さて、この流産のリスクがない新型出生前診断を受ける割合が1番高い都道府県はというと、多くの人の想像通り、東京という回答が得られます。
それは、東京の初婚年齢が他の地域に比べて高いということも関係していると言えるでしょう。
初婚年齢が上がれば、子供を授かる年齢も自ずと上がり、高齢出産のラインが引かれる35歳という年齢で初めて妊娠するという女性も決してめずらしくはなくなりました。
そして、そんな女性の中に、子供が生まれてくるまでの9か月間、心配ばかりして過ごすのは不安で仕方がないという人がいてもそれは当然のことではないでしょうか。
特に、高齢出産と言われる年齢で妊娠した女性や、家族や親戚に遺伝性の疾患があるとなると、赤ちゃん待ちで楽しいはずの妊娠期間が不安と心配だけで終わってしまいます。
ですから、自分の安心のために新型出生前診断を希望する割合が増えるのは当たり前だと言えます。
その上、東京にはこういった検査に優れた病院が地方に比べてたくさんあるというのも、検査を受けようかどうかと迷っている妊婦さんの背中を押す要因となっています。
新型出生前診断を受けるメリット
新型出生前診断については賛否両論あるようですが、実はさまざまなメリットがあるということを是非覚えておいてください。
先ずは妊婦さんが、診断を受けたことで残りの妊娠期間中を安心して過ごせるということは、大きな利点に他なりません。
それから、例え赤ちゃんの染色体に異常が見られたとしても、その事実を事前に知ることで、ハンデを持って生まれてきた赤ちゃんを受け入れる十分な時間を手に入れることができます。
生まれてくるまで疾患がわからなかったのと、事前に事実を受け入れて準備が整っている状態とでは大きな違いがあるということは間違いないはずです。
現在では新型出生前診断を受ける人の割合は、35歳以上の高齢妊婦さんに限れば4人に1人という計算になります。
この数字は、欧米諸国に比べるとまだまだ低いものですが、東京を中心に毎年数字が上昇しているのは紛れもない事実です。
そのぐらい多くの妊婦さんが、妊娠期間を心配しないで過ごしたいと望んでいるのでしょう。
新型出生前診断を受けるには、年齢をはじめとして現在はいくつかの制限がありますが、将来的にはそういった制限も緩和されるかもしれません。
生まれてくる赤ちゃんの健康については母親の年齢に関係なく、どの妊婦さんも同じように不安なのです。
赤ちゃんの先天的な疾患には、新型出生前診断で判断できないものもたくさんあります。
しかし、検査を受けることで少しでも妊婦さんの気持ちが穏やかになるのならば、この検査は大きな意味を持つものなのではないでしょうか。