出生前診断の問題点とは
東京の病院では、出生前診断を受けられるところも数多くあります。出生前診断は事前に病気を発見し、病気に対する準備ができます。しかし、その一方で医者や病院との相性を考慮することや、出生前診断ですべての病気がわかるわけでないことなどを把握しておかなければなりません。今回は、出生前診断の内容と問題点をお話しします。
自分に合った医者や病院探しが大切です
出生前診断をする問題点として、まず挙げられるのが診断をすることで逆に気持ちが揺らいでしまうことです。もし、検査で疾患が出た場合はどのように対応していくのか事前に決めておく必要があります。
事前に知ることができるというのが出生前診断のメリットですが、診断が出た後のことをよく考えておかなければいけません。また、しっかりとした医療機関を選ばないとカウンセリングなどの精神的なサポートを充分に受けることができない場合があります。
出生前のお母さんにとって、医師との相性は非常に大切です。検査をしてから結果が出るまでに時間がかかり、産むか産まないかの大切な判断を短い期間でしないといけない場合があり得ます。
妊娠をしてからある程度時間が経過していると、胎動や体の変化などから赤ちゃんが生きていることを実感させられることが増えてきます。そのためなるべく早いうちに行うとよいでしょう。東京には数多くの医療機関があるため、複数通ってみて自分と相性のよいところを見つける必要があります。
必ずしもすべての病気が分かるわけではない
東京にある病院で出生前診断を受けようと考えている人にとって、出生前診断の問題点としてこの検査ではわからない病気があることが挙げられます。出生前診断では主に染色体疾患を調べることができますが、染色体疾患は先天性の疾患のうち4分の1程度しか当てはまりません。つまり、それ以外の病気については検査を受けても結果が分からないです。
たとえば、出生前診断で調べることができない病気の例として自閉症などが当てはまります。自閉症は遺伝が原因で発症するわけではなく、微妙な遺伝子の変化が集まって発病につながるといわれています。そのため、出生前診断をして問題がないといわれていても自閉症を持った赤ちゃんが産まれてくる場合があります。
問題がないといわれていて、とくに何も準備をせず、気持ちの整理をしていない場合は困惑することもあると思います。このように、必ずしもすべての病気に対して診断をできない点は問題点だと考えられます。
出生前診断にかかる費用について
さらに、東京にある病院で出生前診断を受けようと考えている方にとって問題点として挙げられるのが費用です。出生前診断にかかる費用はクリニックや検査内容によって変わってくるため、事前にどれくらいの費用がかかるのか相談しておくことをおすすめします。
母体血清マーカー検査や超音波検査は数万円から受けられるのに対して、確定検査は10万円以上になることもあります。非確定検査で陽性の結果が出たら再度確定検査をする必要があり、経済的な負担も大きくなります。事前に染色体疾患について調べることができる点は優れていますが、費用が安くはないため検査を受けることを躊躇している方もたくさんいます。
ただし、安心感を得ることができたり事前に準備をできるという点を加味すると費用を気にされない方もおられます。受けると決めたらいくつかの病院を回ってみて、どれくらい金額がするのか内訳をしっかりと提示してくれる病院を見つけることが求められます。
出生前診断はさまざまなメリットがある一方、問題点もあります。経済的負担や身体的負担もあり、受けることを躊躇している方もいると思います。出生前診断の問題点をしっかりと理解した上で、受けることをおすすめします。