東京で出生前診断!新型の出生前診断とは?
出生前診断とは赤ちゃんがまだ生まれてくる前、お母さんのお腹の中にいる時に遺伝子を採取することで、遺伝子疾患の有無を調べることが出来るという検査です。
全ての遺伝子疾患をスクリーニングできるわけではありませんが、ダウン症候群などの有名な染色体異常に関しては近年簡便で母体胎児ともに低侵襲な方法が開発されています。
新型出生前診断はたった10mlの血液で行える
新型出生前診断は母体の血液を10ml採取するだけでできてしまう、ということはご存知でしょうか。
お母さんと赤ちゃんをつなぐへその緒は不要なものを通さずに栄養と酸素のみを交換するシステムを形成するのですが、そのバリアを掻いくぐってごくわずかに赤ちゃんの細胞の一部がお母さんの体の中へ入ってきてしまうことがあります。
新型出生前診断ではこのごくわずかな細胞成分を検出して染色体を調べることで異常を検出することが可能なのです。
近年の先天性染色体異常ではトリソミーといって本来一対2本の染色体が3本になってしまう疾患が特に注目されています。
というのも、近年比較的高齢で出産されるお母さんが増えていることもあり、年齢を重ねれば重ねるほどトリソミーを生じる確率は高くなってしまうことが知られています。
13番や18番・21番染色体などの濃度を調べることで、パトー症候群やエドワーズ症候群・ダウン症といった染色体異常に関して高い確率で把握することができます。
有名なダウン症候群もトリソミー疾患の一つであり、これも高齢出産では発生率が高まってしまうものですが、新型出生前診断では18万円という安価な検査費用、たった一度の来院で検査が済んでしまう、という忙しい方にも敷居の低い検査なのです。
いままでの出生前診断と何が違うのか
新型出生前診断が従来の出生前診断と何が異なるのか、というと圧倒的に短時間で検査が終了する点も相違点の一つですが、何より母体胎児に対して低侵襲な精度の高い検査であるという点が異なります。
従来の精度が高い染色体診断では、赤ちゃんが育つ子宮に針を刺して絨毛や羊水を採取するという方法が一般的でした。
なお、針を刺されるお母さんの側も痛い上に赤ちゃんにも全く影響がないのかどうか、ということについては様々な意見が交わされる点でもありました。
流産リスクを高める、という可能性もあったために、検査を受ける前にそもそも条件が設けられていることもあって近年の高齢出産が増えてきた実情にそぐわないものでもあったのです。
また、新型出生前診断では従来のものでは必須だった夫婦同伴のカウンセリングが実施要綱に含まれておらず、夫婦で予定を合わせる必要もありません。そればかりか、検査結果もプライバシー保護の観点から郵送による通知も受け付けてくれるなど、何かと心配な今のご時世にマッチした検査形態であると言えます。
東京でも新型出生前診断を受けられる
東京にも新型出生前診断を受けられる病院は多く、また実施している病院ではナイーブになりがちな妊婦さんに対してもきちんとした対応をしてくれます。
実施しているのは大学病院などの大きな医療機関や一部の個人医院ですが、妊婦さんのことを考えたタクシーで乗り付けられるような設えにしている病院もあります。
また受診する際丁寧な対応をしてもらえたり、施術方法やスケジュール・予算に関して分かりやすく説明してくれるでしょう。
結果が陽性の場合どのクリニックでも羊水検査などの費用を負担してくれるところもあり、全国展開しているクリニックもあるので好きな場所で利用することが可能です。
基本的な新型出生前診断にプラスして、全染色体などを対象にした診断や微小欠失症候群などに関する確認をオプションで利用することができます。
中には互助会費制度なども準備されていて、紹介状が不要なところが多く申し込みやすいでしょう。
希望すれば事前にカウンセリングだけ受けることができ、安心感を持って利用することが可能です。
他にはリラックスできるホテルのラウンジのような待合室があるなど、どの医院も特徴があるため調べてみてもいいかもしれません。
東京では2017年現在16の医療機関が新型出生前診断を実施しており、東京近郊、関東一帯を視野に入れると30の医療機関の中から選ぶことが出来ます。
しかし、この新型出生前診断はあくまでスクリーニング、つまり遺伝子疾患の可能性が否定できないことを検査するためのものであり、確定診断にはやはり羊水や絨毛の採取は欠かせなくなってきます。
最後まで手を尽くして一緒に頑張ってくれる、と思える医療機関を選択することが、その後の妊娠期間を明るく過ごすためにも重要なことです。