妊娠から出産までの流れとは?知っておきたい基礎知識!
はじめて妊娠したという方は、自分の体が出産に至るまでどのように変化していくのか予め知っておきたいと思う方も多いのではないでしょうか。知識をつけておくことで落ち着いて妊娠期間を過ごすことができます。ここでは妊婦さんが知っておきたい、妊娠初期、中期、後期、陣痛、出産までの流れを詳しく解説します。
妊娠初期の流れ
妊娠初期とは最後の生理初日を0週目として、妊娠4週目~15週目をさします。妊娠5週~6週目頃に産婦人科を受診して、超音波検査で赤ちゃんの心音が確認できると妊娠が確定します。胎児に染色体異常がないか調べることのできるNIPT(新型出生前診断)は、妊娠初期にあたる10週目~15週目まで検査可能な期間になります。妊娠12~15週目には、役所に妊娠届を提出して母子手帳をうけとり、妊婦検診をスタートします。
この時期の妊婦検診は4週間に1度のペースです。妊娠初期は日中に異常に眠くなったり、熱っぽくなったり、食欲がなくなったり、逆にものすごく食欲がわいたり、なぜかものすごくイライラしたり、足がむくんだりと様々な不調が体に現れます。つわりのピークもこの時期です。妊娠初期は流産もしやすい時期でもあるため、近しい人には早めに妊娠したことを知らせ、なるべく無理をせずに過ごしましょう。
妊娠中期の流れ
妊娠16週目~27週目が妊娠中期です。この時期は安定期にはいり、身体はだいぶ楽になってきます。23週目まで妊婦検診は4週に1回のペースです。おなかも少しずつ大きくなってきます。妊娠20~23週目は両親学級や安産教室などの講座に参加する時期でもあります。パートナーも一緒に赤ちゃんや育児についての知識をつけていきましょう。この時期には赤ちゃんの性別も判明します。妊娠24週目からは妊婦検診が2週間に1回のペースになります。安定期ではありますが、早産を予防するためおなかのハリには注意をしましょう。
妊娠後期の流れ
妊娠28週目~40週目は妊娠後期にあたります。妊娠後期になると子宮が大きくなり、食欲が減退したり胃のむかつきを感じたりする人が増えます。また膀胱が圧迫されるためトイレに行く頻度が増えます。妊娠高血圧症候群の発症が増えるのはこの時期です。塩分をとりすぎたり、体重が増えすぎたりしないよう注意しましょう。
里帰り出産をする場合、里帰り時期の目安は産前休暇が始まる34週目ごろです。ギリギリの帰省予定は出産が予定日よりも早まったときに慌てることになるので、遅くても35週目ごろまでには移動しておいたほうがいいでしょう。妊娠36週目以降は予定日まで1か月をきり臨月に入ります。妊婦検診は1週間に1回のペースになります。突然陣痛がくることもあるので、母子手帳や印鑑、診察券、バスタオル、下着などいつでも入院できるよう準備をしておきましょう。
陣痛から出産までの流れ
出産の兆候には定期的な陣痛、血のような分泌物がでてくる「おしるし」、急に羊水が出てくる「破水」などがあります。出産前はみんな破水すると思っている人もいますが、破水することなく出産に至る人も多くいます。
陣痛は、最初は小さな痛みで「あれ、陣痛かな?」という程度から徐々に痛みが強くなり間隔も短くなっていきます。陣痛の感覚を記録できるアプリなどを利用すると便利です。あらかじめインストールしておくといいでしょう。陣痛の感覚が15分程度になってきたら病院に電話をして向かいます。病院につくと子宮口がどの程度開いているか確認されます。子宮口が十分に開くと分娩室に向かい出産をします。
はじめての出産は不安も多いものですが、病院でも先生や助産師さんがその時期にあったアドバイスをしてくれます。妊娠中は、初期は流産のリスクが高く、安定期以降も切迫早産など様々なトラブルの可能性があります。こちらで紹介した内容も参考に、周囲にも頼りつつ、しっかりと身体をいたわって過ごすようにしましょう。