新型出生前診断は当日にいきなり受けられる?
新型出生前診断は、妊娠中にお腹の赤ちゃんの遺伝子異常がないかを調べる検査です。思い立ったらすぐに検査したいという人もいるでしょう。東京の病院では、診察当日にすぐ検査ができるのか?について見ていきましょう。
新型出生前診断は認定医療機関で受けられる
新型出生前診断は、東京に限らずどこの病院でも実施できるというわけではありません。新型出生前診断の認定医療機関でのみ実施しています。そのため、妊婦検診に通っている産婦人科であっても、新型出生前診断に対応していない場合があります。
まず担当医に相談した上で認定医療機関を紹介してもらい、受診予約をしなければなりません。また、かかりつけ医が認定医療機関であっても、妊婦検診の当日すぐに検査が受けられるわけではありません。
新型出生前検診を受けるには、事前の遺伝カウンセリングが必要となるからです。更に、検査が受けられる時期も妊娠10週目以降と決まっています。妊娠10週目に達していなければ、条件を満たしていないのでまだ検査を受けることはできません。
遺伝カウンセリングは検査前にカップルで受けられる
遺伝カウンセリングは、検査前に臨床遺伝専門医や遺伝カウンセラーによっておこなわれるカウンセリングのことです。妊婦さんだけではなくパートナーと2人そろって受けます。検査を受けるかどうかきちんと2人できちんと意思疎通をおこない、判断する必要があるからです。
遺伝カウンセリングでは、これまでの妊娠の経過や過去の出産について質問があります。更に、検査の方法や種類、検査でわかる疾患などのついての説明を受けます。
そして、検査の結果を2人でどう受け止め、結果をもとに今後の妊娠、出産に関してどのように判断するかを話し合い、共通認識を得ることを目的としています。新型出生前診断は、専門性が高く知識がない人にとっては難しいと言えます。
そのため、検査内容や検査でわかる疾患などをきちんと理解した上で、検査を受けるかどうかを決めるためにも、遺伝カウンセリングはとても重要な意味を持ちます。
更に、妊婦さんやパートナーが検査に関する疑問や不安などを専門家に打ち明け、相談して最終的に本当に納得した上で検査を受けることができるというメリットもあります。遺伝的カウンセリングは30分~1時間ほど時間を要します。
またパートナーやカウンセリングをおこなう専門家の時間的な都合もあるので、通常は予約をとってから妊婦検診などとは別日におこなわれます。
遺伝カウンセリング当日に検査をおこなう病院もある
遺伝カウンセリングが終わり、新型出生前診断を受けるという結論が出ればその当日に検査を受けることができる病院もあります。ただ、遺伝カウンセリングとは別日におこなう病院なら、検査予約だけとる場合もあるでしょう。
新型出生前診断は採血をするだけなので、検査自体は短時間で済みます。ただ結果はすぐには出ません。大体検査から早くて1週間、遅くても2週間位かかります。検査結果が出たら、再び検査後遺伝カウンセリングがおこなわれます。
検査前のカウンセリングと同様に妊婦さんとパートナー、専門家が同席の上、陽性もしくは陰性、判定保留の検査結果が伝えられます。ちなみに判定保留というのは、陽性でも陰性でもない場合のことです。例えば投薬を受けていたなどのケースで検査結果が正しく出なかった場合などが当てはまります。
その結果をどう受け止めるのか、結果を踏まえて確定検査を受けるべきなのかなどを相談し、決定します。
新型出生前診断は、認定医療機関のみで受けることができるため、妊婦検診当日などにいきなり検査をおこなうことはできません。また、妊娠10週目以降と受けられる時期も決まっているので注意しましょう。
認定医療機関であっても事前に遺伝カウンセリングをカップルで受ける必要があります。検査内容の説明や2人の検査に対する意志の最終確認などがおこなわれます。遺伝カウンセリングの当日に検査が受けられる病院もありますが、別日に予約をとって検査を実施するケースもあります。検査後、再度遺伝カウンセリングが実施されます。