出生前診断はエコー検査でもできる?
出生前診断を受けたいけど、なるべく胎児に負担をかけない方法がいいのでエコー検査をしてもらいたいと考えている方が多いのではないでしょうか。今回はそのように考えている方に向けて、東京での出生前診断はエコー検査もできるのかどうかについて紹介します。
エコー検査は妊婦健診で日常的におこなっている
出生前診断でエコー検査をおこなって欲しいを考えている方の多くは、どうすれば検査してもらえるのかを悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
実はエコー検査は妊婦検診で日常的におこなわれている超音波検査のことなので、特に特別なことをしなくても妊娠していれば検査を受けることができます。超音波を使って画像からわかることは、赤ちゃんの奇形です。超音波で確認すれば、妊娠の早い内から手足や臓器に異常がないか知ることができます。
この超音波を使った検査の一つであるNT超音波検査は、染色体の異常を調べるのに活用することが可能です。この検査は赤ちゃんのうなじあたりの見え方を検査する方法で、妊娠10週から14週あたりの時期に確認することができます。
しかしこれらの画像でチェックする方法は、奇形を見つけることには役立ちますが、染色体異常などを断定することは難しいです。超音波検査で異常が見つかって医師が必要だと感じた場合、さらに他の検査をすることになります。
超音波で異常が見つかったらNIPTを受けよう
もしエコー検査の一種である超音波検査で胎児の異常を発見したら、さらに詳しい検査をおこなわなければなりません。それはどんな検査かというと、NIPTという新型出生前診断です。NIPTは母体から少しだけ血液を採取することによって検査できる方法なので、羊水検査などのように胎児に負担をかけることがなく検査を実施することができます。
なぜこの検査で胎児の異常を知ることができるかというと、妊婦の血液の中には赤ちゃんのDNAの断片が含まれているからです。したがって母体を採決することによって、胎児の異常を知ることができます。NIPTで知ることができる染色体異常は、ダウン症として知られている21トリソミーや13トリソミー、18トリソミーなどです。
この検査を受けられる期間は、妊娠10週から18週目以降で、誰でも受けられるわけではありません。NIPTを受けることができる条件とは35歳以上の高齢出産の妊婦さんです。
エコー検査をおこなう目的と仕組みについて
エコー検査をおこなう本来の目的は、たいのうがあるか、心拍が確認できるかを調べるためのものです。また胎児の数や位置、子宮や卵巣に異常がないかなどを調べることを目的としています。
このようにこの検査は、異常をみつけるものではなく赤ちゃんが健やかに育っているかを確認するためのものです。最近では3Dや4Dといった赤ちゃんを立体的に写してくれるものもあるので、赤ちゃんが生まれてくるのを心待ちにしている家族の記念にもなります。
エコー検査は超音波検査とも呼ばれ、超音波を発している機械を妊婦のお腹にあてることによって検査をおこないます。
その仕組みは、超音波で流し返ってきた反射波を利用してコンピューターで画像処理をしたものをモニターに写すというものです。X線撮影やCTなどと違って放射線を浴びることがないので、妊娠中でも安心して受けることができます。
このように出生前診断はエコー診断でもおこなうことができ、さらに妊婦検診の一環としておこなわれているので妊娠しているのであればだれでも受けることができます。
ただしこの検査は100%合っているものではないので、もし異常があると認められた場合はNIPTなど他の検査を受ける必要があります。
NIPTの検査も妊婦から少量の血液を採取するだけで検査することができるので、母体や胎児に負担をかけることなく検査を受けることができます。