新型出生前診断と胎児ドックの違いとは?双方の検査の特徴を理解しよう!
妊娠したらお腹の中の赤ちゃんが元気なのか、気になる方や心配な方もいるのではないでしょうか。妊婦健診のエコーで様子を見ることができたり、ある程度大きくなったら胎動を感じたりできますが、新型出生前診断や胎児ドックで赤ちゃんが健康かどうか確認することもできます。それぞれの特徴についてご紹介します。
もくじ
新型出生前診断と胎児ドックに共通している点
共通点はどんなところなのでしょうか?詳しく解説します。
非確定検査であること
出生前診断には確定検査と非確定検査の2種類があります。非確定検査は胎児に異常の可能性があるのかを調べる検査です。非確定検査で異常が見られた場合、確定検査を受けて胎児に異常があるかどうかはっきりさせる必要があります。確定検査で異常が見られた場合は、胎児は染色体異常を持っていることがはっきりします。新型出生前診断と胎児ドックは非確定検査になります。
確定検査を受けるかどうかも考える必要がある
非確定検査で陰性が出たとしても、偽陰性という判定がわずかな確率で出る可能性もあり、子どもがうまれてくるまで染色体異常がないかどうか100%分かる検査ではありません。そのため非確定検査を受けたけれど本当に陰性なのだろうかと余計心配になってしまうケースもあります。
そのため、確定検査も受けるべきか話し合っておきましょう。また、非確定検査で陽性が出た場合、羊水検査や絨毛検査といった確定検査で胎児に異常があるかどうか検査する必要があります。陽性がはっきりした場合、子どもをうむのか、諦めるのかも考えなければなりません。
新型出生前診断と胎児ドックの違い
2つの検査には違いがあります。どんな違いがあるのか詳しく解説します。
新型出生前診断
新型出生前診断は、母体から血液を採取して胎児に染色体異常の可能性があるかどうか調べます。
胎児ドッグ
胎児ドッグは超音波検査で胎児の形態に異常がないか調べます。鼻や口の形はどうか、頭の大きさはどうか、心臓や消化管の様子なども確認できます。しかしすべての奇形を発見できるわけではないため、非確定検査となっています。奇形によってダウン症の可能性がある、口唇裂口蓋裂があることなどを調べます。
新型出生前診断と胎児ドックどちらを受けるのがおすすめ?
どちらの検査をするべきか迷う場合はどちらがよいのでしょうか?要望別に比較してみましょう。
ある程度費用がかかってもよい場合
胎児ドッグでは体の見た目から異常を判断するので、見落としてしまうこともあります。新型出生前診断は染色体異常の可能性を血液から調べることができるので精度面は高くなります。ただし検査は自費検査のため20万円前後かかることが多いです。費用面と内容を確認してみてください。
大きな異常を見つけたい場合
妊婦健診だけだと何だか不安…といった場合には胎児ドックを検討してみてはいかがでしょうか。費用は5万円以下のところが多くなっています。胎児が問題なく発育しているのか超音波で詳しく見てくれます。クリニックによっては、検査のあと結果をすぐ教えてくれるところもあります。
メリットとデメリットをしっかり把握しておこう
どちらの検査を受けるにしても、非確定検査でありうまれてから染色体異常が発覚する可能性があることを把握しておきましょう。夫婦で意見が違うと検査をしても不安なまま妊娠生活を過ごすことになるかもしれません。本当に検査を受けるのか、陽性だった場合どうするのかなどは、検査を受ける前に夫婦でしっかり話し合っておきましょう。
まとめ
お腹の中にいる赤ちゃんは直接目で見ることができないため、元気に育っているのか不安なものです。高齢出産になれば、染色体異常の子どもを妊娠する確率も上がってしまいます。新型出生前診断も胎児ドックもそれぞれ検査内容が異なるので、検査を受けたい思った場合、自分たちはどちらの検査を受けるべきか夫婦で相談しましょう。費用面や近くにクリニックがあるのか、検査後のメンタルケアまでしてくれるクリニックかどうかなども調べておくとよいでしょう。