出生前診断ではカウンセリングを二回行わなければならない?
出生前診断を受けて、陽性反応が出た場合にはより詳しい検査をおこなうということになります。
詳しい検査を断ることもできますが、どんな疾患を抱えているのか出産前に知ることができるのでデメリットばかりではありません。準備もしっかり整えることもできます。
両親の精神的な面を支える必要性
出生前診断で陽性反応が出た場合には、カウンセリングをおこなって今後どうするべきなのか考える必要があります。
もしも堕胎を選択したのであれば、確かな診断が必要になるので、カウンセリングも慎重におこなう必要があります。場合によっては2回以上カウンセリングをおこなって両親が後悔しない選択をおこなうことができるように、医療機関でもサポートをしてくれます。
特に母親の精神的なダメージが大きいということがあるので、心のケアをするということも推奨されています。東京都内の医療機関であればサポート体制も整っている医療機関が多いので、不安などがあった場合にはしっかりと相談をすることができるようになっています。
確定診断をおこなうためにより詳しい検査を行い、先天性異常の確定を行った上で次の話に進めるということもあります。1回のカウンセリングだけで堕胎をするのか出産をするのか、という大きな決断を迫ることはあまりありません。それでも医療機関によっては方針が異なるので、早急に対応をしなければいけないこともあります。
さまざまなリスクに対する説明をおこなう
先天性異常を抱えている可能性がある胎児には、さまざまな内臓疾患の可能性も考えることができます。その内臓疾患に対してどういう対処をするのか、また医療行為をおこなった場合に生じるリスクなどもキチンと説明をしなければいけません。
13トリソミーと18トリソミーに関しては無事に生まれてもそこから延命治療がスタートするということになってしまいます。医療の力を借りなければ、呼吸をすることもできないという状態で生まれてくる子どももいます。
最低限、どこまでの医療行為をおこなうのか、ということも出産前に確認をしなければいけないので、リスクの説明を受けるだけでもダメージは大きくなってしまいます。延命治療をおこなって子どもが苦しいということであっても生きていてくれればそれでいい、ということであれば、そこに生じるリスクも考慮しなければいけません。
ガイドラインでは積極的な治療をおこなわないということになっていますが、それでも生きていて欲しいという親も多いです。
多くの専門医の力を借りる必要性
東京都内には先天性異常を抱えて産まれてきた子どもに対する治療をおこなっている医療機関もあります。その場合、経験も重視しなければいけないので、実績がある医療機関を受診したほうがよいでしょう。
多くの専門医がいて、しっかりとバックアップをしてくれる体制が整っている医療機関であれば安心です。それぞれの専門医からカウンセリングを受けて、どの時期にどんな治療をおこなうのかということを考えなければいけません。
1回の説明だけでは分からないこと、理解しにくいこともたくさんあるでしょう。検査を重ねると新たな疾患が見つかった、ということもあるのでカウンセリングが繰り返しおこなわれることが多いです。
妊婦健診の中で胎児に異常が認められた場合、出生前診断を受けることができます。
もしも22週を迎える前に異常が分かった場合には堕胎をすることも可能です。子どものことを考えて、苦しい思いをさせたくはないということであれば、堕胎をするのも1つの方法です。必ずしも出産をしなければいけないというわけではありません。
またすぐに決断をしなければいけないこともありますが後悔しない選択ができるように、医療機関側でもしっかりと説明をしてくれますし、疑問点も解消できるシステムを取っているところも多いです。東京都内には設備が整っている医療機関も多いです。