子宮外妊娠とは?原因や妊娠継続は可能なのかについて解説!子宮外妊娠とは
はじめて妊娠をすると、出産までの約10か月をどのように過ごすのか不安に感じる方も多いでしょう。また、健康な赤ちゃんが生まれるのか、不安になる方も少なくありません。特100人に1人がかかるとされている子宮外妊娠は、気を付かなければならない病気の一つです。今回は、子宮外妊娠の症状やリスク、予防法を紹介します。
子宮外妊娠が起こる原因
はじめて妊娠すると、健康な赤ちゃんが生まれるのか不安に感じてしまう方も少なくありません。ホルモンバランスが変わって特殊な体の状態になる分、特定の病気にかかるリスクもあるのです。たとえば、子宮外妊娠は妊婦の1~2%の方がかかる病気だと言われています。
最近では異所性妊娠として表現されるケースが多いですが、どちらの言葉でも同じ意味として使われています。通常の妊娠では、まず精子と卵子が卵管内で受精し、受精卵となります。そして、受精卵が子宮内膜に着床することを妊娠したと表現します。ただし、受精卵になったものの、子宮内膜以外の場所に着床してしまうケースがあり、その場合を子宮外妊娠といいます。珍しいケースに考えられがちですが、100人に1~2人は発症するため、決して珍しくない病気だといえるでしょう。
また、受精卵が子宮内膜以外の場所に着床しても正常に育つことができません。子宮外妊娠が発生してしまう主な原因は、卵管で受精した受精卵が、卵管から子宮内膜に移動できないからです。卵管内を受精卵が移動できないケースとして、卵管内の炎症や奇形などが主な要因として考えられます。
子宮外妊娠の予兆や症状
子宮外妊娠は、全く無症状のまま時間が経過してしまうケースも少なくありません。症状がある場合では、腹部の痛みや性器からの出血、月経不順などが挙げられます。そのため、妊娠したかもしれない、体調が悪いと感じて病院を受診し、詳しく検査してみて発覚するケースがほとんどなのです。
なお、自覚症状がないため病院に行くことなく時間が経過してしまった場合、子宮外で胎児が成長してしまうことがあります。ただし、子宮外妊娠をしている状態で胎児が成長しようとしても、着床から7週目ごろには胎児を含む構造が破裂してしまいます。その際、体内で出血が発生したり、ショック状態に陥ったりするリスクがあり、お母さんの命に危険が及ぶ可能性があります。
妊娠の継続は可能なのか
子宮外妊娠をしても、場合によっては胎児を助けられるのかを知りたい方も多いのではないでしょうか。残念ながら、子宮外妊娠の場合は早期発見であっても胎児を助けられません。また、時間が経過するとお母さんの体に負担をかけてしまうため、早急に対処する必要があります。
治療方法は、手術または薬物療法を取り入れるのが一般的です。なお、着床した場所によっては自然に排出されるケースもあるため、医師の診断を聞くようにしましょう。また、一度子宮外妊娠をしたとしても、卵管自体に問題がなければ再度妊娠する可能性もあります。卵管に何らかの異常があり自然に妊娠するのが難しい場合は、体外受精という選択肢も考えられます。
子宮外妊娠とは、妊婦の100人に1~2人は発症する病気です。受精卵が子宮内膜以外の場所に着床してしまう状態を指しますが、無症状のまま時間が経過してしまうケースも少なくありません。時間が経過してしまうと、お母さんの体に負担がかかってしまうため、早期発見が重要です。そこで、体の状態が普段とは違うと感じたら、病院で診察を受けるようにしましょう。また、一度子宮外妊娠をしたとしても、卵管自体に問題がなければ再度妊娠する可能性もあります。